音楽と音痴
小学6年生の頃、初めて知り合いの子供さんの「音痴」というものを知りました。
音楽の授業でピアノの側に立ち、先生の伴奏に合わせての歌のテストの授業があったのです。
最初、「?」本当に、頭の中に疑問符が沢山浮かんでしまい、「わざとなのか?」「今はいいみたい」「次の同じフレーズで確かめよう」いろんなことを考えたものです。
ピアノの演奏もありましたが、彼の顔は真剣そのものでピアノの演奏は見事なものでしたが、しかし「歌」についてはやはり音をはずしてしまいます。クラスの皆も黙って聴いていました。
あの頃、「音痴」という言葉を私やクラスの皆が知っていれば、音痴の方にはとても失礼なことですが、笑いをこらえながら聴いていたのかもしれません。
カラオケに行っても音をはずして歌っているのですが、彼は真剣そのものです。彼の父から「お前音痴だな」と言われその言葉に腹が立ったようです。
私の息子も6年間びっちりピアノを習っていまして、彼と同じです。しかも音痴です。面白いことに、二人の共通点がもう一つあります。
二人とも声が低いのです。
音楽を習っているから音痴ではないというのは、多分ないのでしょうね。しかし、音階などをきちんと理解でき、出せない音域を克服することは、音楽によって可能なようです。
今の息子はどうなのかというと、トレーニングをして、きちんと音をはずさずに歌うことが出来ています。
音楽って難しいやら、簡単やら、複雑ですよね。
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